格安SIMの【SMS】ってなあに?SMSを付けるメリットとデメリット
格安SIMでプランを選ぶときに出てくる【SMS対応のSIMカード】があります。
「SIMとかSMSとか出てきて意味がよく分からん!」という方も多いはずです。
今回は
SMSって何なのか?
SMS付SIMカードを選ぶことでどんなメリットとデメリットがあるのか
を見ていきます。
そもそもSMSってなに?
ショートメッセージサービスの頭文字をとったもの。
「電話番号のみで70文字程度のテキストメッセージを送受信できる」サービスです。
電話番号を知っているだけで、メッセージのやり取りができたり、最近は【SMS認証】という方法で電話番号を使って本人確認をするときに利用されます。
たとえば、ポイントサイトでポイントを貯めて換金するときや、オリコカードのオリコポイントを交換するときにSMS認証が使われています。
LINEにも、本人確認をするときにSMS認証が導入されていています。
あとは、地図アプリなどで現在地を素早く特定するのにSMS機能は一役買っています。
(詳しくはこの記事の下のほうにある【SMS付きデータSIMを選ぶメリット】で解説しています)
【SMS認証】とは
携帯電話の番号を使って個人を認証するもので不正な利用を防止するために有効
アメーバピグやハピタス・げん玉などのポイントサイトで貯まったポイントを換金する
ときなどでもSMS認証が採用されている。
クラウドサービスの「Dropbox」「Gmail」でも、IDとパスワードの組み合わせだけでは試行を繰り返すことで破られてしまう危険性があるため、それを回避するためにSMS認証でセキュリティを高めています。
認証だけでなく、セキュリティも高められるのでSMS機能は必須といえるでしょう。
格安SIMカードには3種類ある
そもそも格安SIMカードには以下の3種類があります。
データ通信SIM(データSIM)
電話することはできない。
メールやWEB閲覧、アプリの利用専用のSIM。LINEの無料電話、スカイプなどのアプリによる電話サービスは利用できるのが特徴。
SMS(ショートメッセージサービス)付データ通信SIM(SMS付きデータSIM)
メールやWEB閲覧、アプリの利用のほかに、SMSも使えるSIM。
音声通話SIM
データ通信に加え、電話をかけることができるSIM。
つまり、ネットと電話両方できるということですね^^
通話SIMには標準でSMS機能が付いています。
通話SIMにはSMSは標準で装備されているので問題ありませんが、データ通信SIMには【SMS付き】と【SMSなし】があるので、「データ通信SIMをSMS付きかSMS無しにするかで迷っている」方はじっくり読みすすめてください。
SMS付きデータSIMを選ぶと月150円ほど高くなるけど・・・
SMS対応のSIMカードはデータ通信専用プラン(SMSなし)に比べて月120円〜150円ほど高くなってしまいます。
LINEがこれだけ普及しているのに、SMS対応のSIMを購入する必要があるのか?
答えは「YES」。
月150円多く払ったとしても、得られるメリットは150円以上の価値は十分にあります。
当然メリットがあればデメリットもあるので、まず先にデメリットから見ていきます。
SMS機能付きデータSIMのデメリット
まずは、デメリットをしっかりと把握して、それでもSMS付きデータSIMを選ぶ必要があるのかをチェックしてみてください。
月額料金が月120円〜150円ほど高くなってしまう
月額にすればたったの120円くらいですが、年間にすると約1,500円くらい高くなります。
できるだけ安く済ませたい方にとっては地味なデメリットになります。
SMS機能は途中で付けたり外したりできない
SMS機能は「やっぱり必要なかったな」といって、途中でSMS機能なしに変更することはできません。
SMS機能の有無を変更したい場合には、一度解約して新たにデータSIMを申し込む必要があるんです。
初期費用もかかる(MVNOの多くが3,000円程度)ので、後々変更せずに済むように本当に必要かどうか考えて購入することが重要です。
SMS付きデータSIMを選ぶメリット
それでは、いよいよSMS付きデータSIMを選んだほうが良いメリットをご紹介していきます。
おそらく大半の方が、たとえ「月150円ほどプラスで払ったとしても」SMS付きデータSIMを選ぶと思います^^
メリット1:LINEやポイントサイトなどSMS認証に利用できる
今やたくさんの人が利用しているLINEは、本人確認のために「SMS認証」という方式をとっています。
もちろん、Facebookで代わりに認証できます。
Facebook認証の場合、
【LINEのスタンプが使えない】
【LINE電話が使えない】
※LINE同士の音声通話は使える。
という究極のデメリットが発生するのでLINEを使う人はSMSは必須ですね^^
ポイントサイトで貯めたポイントを換金する際にもSMS認証が使われているので、SMS付きを選んでおけばストレスレスで換金できます。
メリット2:バッテリーの消費を抑えられる
SMS機能の無いSIMカードをスマホに挿した場合、スマホのバッテリー消費が早くなる可能性があります。
なぜかと言うと、データ専用SIMはもともと通話はできないのに、スマホには「このSIMは通話ができないんだよ」ということが分からず、「電波が悪い」と判断して、アンテナを圏外にするんです。(アンテナビクト問題)
そして、スマホは必死で電波を探そうとします。(通話できないSIMだから永遠に電波が見つかることはないのに)
で、勝手に電池を消耗していきます…(すごい迷惑な話ですよね。笑)
この電波を必死に探す行為が電池を無駄に消費させる原因なんです。
(セルフスタンバイ問題)
ちなみに、どれくらい消費するのかというと、寝る前に100%にしておいたスマホが8時間後には92%くらいになってたりします。
SMS付きのデータSIMなら97%くらい残っているのに・・・
「たかが5%でしょ?」と思いがちですが、1日の差は17%(0.7%×24時間)ほど余分に電池を消費するんですね。
地味に嫌なデメリットなので、「スマホが勝手に電波を探すことで電池がどんどん減っていくなんて許さん」という方はSMS付きを選んだほうがストレスは無いと思います^^
メリット3:iPhone・iPadでLTE通信を掴みづらい問題を回避できる
データ専用SIMをタブレットで利用する方も多いと思います。(スマホとタブレットの2台持ちですね)
このタブレットを使う際にデータ専用SIMでiPadを利用すると、「LTEを掴みづらい、もしくは、LTEを掴まない」場合があるという点。
MVNO「IIJmio」の検証によれば、iOS8以降のiPadを利用した場合、LTEの電波を掴むのに時間がかかってしまうとのこと。
そこまで気にならないかもしれませんが、地下鉄の地下などに入って3G通信になってしまったり、電車などでトンネルに入って電波が途切れたりして、その度にLTEの復旧に時間がかかるとイライラしますよね。
「時間は命ですから」^^
電波が途切れることでLTEの復旧が遅くてイライラしたり、LINEの機能・サービスもフルで使えるなら、月120円〜150円のコストは十分払う価値があると思います。
メリット4:地図アプリなどで位置情報が素早くチェックできる
地図アプリは自分の現在地を知った上でナビしてくれるので非常に便利です。
GPSの他にも携帯電話の基地局情報を元に現在地を推定してくれます。
携帯電話基地局との情報のやり取りをするとき、基地局固有情報の送受信をします。
(この基地局の位置から自分がいるところの距離を測り、自分の場所を特定します。)
この固有の情報から今だいたいどの辺りにいるかを特定して、衛星による高精度な現在地を知らせてくれるんです。
SMSを付けると、通常5分ほどかかる現在地の特定を数秒で行えるようになります。
しかし、SMS機能なしのSIMだとこの基地局による現在地の推定ができません。
そのため、地図アプリなどは自分の位置を特定するのに数分かかってしまう場合があるんです。
なので、「カーナビとして使いたいんだよね」という方はSMS機能付きのSIMを選ぶのがおすすめです。